培ったエレキ領域/ソフト開発領域の経験を
大規模システム開発に生かしたかった
大学では電気工学を専攻し、前職は計測器や電源機器を開発する企業でした。そこで100キロワット級の昇圧装置や、最先端の研究開発向けにインピーダンス計測器や微小信号測定器、周波数特性分析機などを設計していました。そこでは回路やFPGA(プログラムにより機能変更可能な回路)といったハードウエアの設計も、ソフトウエアの設計も担当しました。そんな私がTELへの転職を志したのは、より大型のシステム開発に挑みたかったからです。その点で半導体製造装置は大規模かつ顧客企業ごとにカスタマイズして納品するなど、培った技術を存分に駆使できると考えました。転職時には若干、スキル面での不安もありました。ですが半導体製造装置の世界的なメーカーであるTELはぜひとも働いてみたい志望先でしたし、挑戦してみたい環境や規模をもっている企業でした。
挑戦させてくれる環境と十分な開発費が
エンジニアの意欲を引き出している
TELに入社後、世界の半導体製造技術シーンをリードしている背景をいくつも見ることができました。それは十分な開発費であったり、社員一人ひとりの技術水準の高さだったり、さまざまな強みがTELの環境や人にはあるのだと感じました。特に、失敗を恐れずにトライしてみようとする勢いがあり、良い案であればすぐに承認され実行に移されます。私も入社して4年の間に、ウェーハ搬送ロボットのファームウエア開発、製造装置の稼動に不可欠な加熱モジュールの回路設計、ウェーハ搬送ロボットの故障発生を内部の多様な制御データから予見してアラートを出す「故障予知保全開発」など、多彩な開発設計に挑んできました。現在のウェーハセンシングのシステム設計も、私が着手を提案したことによってスタートした開発案件です。そういった社員の“やりたい”を支えてくれる環境には非常に感謝しています。
TELの市場競争力に貢献する
半導体製造装置の大幅な価値向上に挑む
自分で開発したシステムモジュールが装置に採用されて、装置のもつ課題の解決に寄与できた時はやりがいを感じます。さらに、そのモジュールの機能がお客さまに評価されて導入する決め手の1つになった時などは、事業への貢献もできて会社の中でも評価されることもあり、他では味わえないような達成感があります。今もジョブリーダーの立場で取り組んでいるウェーハセンシングのシステム設計は、半導体製造装置の価値を向上させられる可能性があると考えて着手しましたが、試作段階で市場競争力を伸ばせることが確認できました。この技術が次期製品に搭載されるときっとお客さまからの反響があると思いますので、次なる製品発表が楽しみですし、次なるアイデアを出していくことも止めずに、実現していきたいです。